倉敷に思いを寄せて

 

 

 

 私のウオーキングとの出会いは17年前。父の介護のため実家まで26kmひたすら歩いたことがきっかけです。その後にウオーキングが始まったと言っても過言ではありません。

 

 

 

 取りあえずオールジャパンを完歩しようと目標を立て、7年ほどかけて最終地の大阪和泉弥生ツーデーマーチで目標を達成できました。その後、さくら、島、セブンハーバーズ、温泉のシリーズリーグウオークを完歩。今は主に宮城県内を歩いています。

 

 

 

今回の西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市には特別の思いがあります。かの地を初めて訪れたのは、瀬戸内倉敷ツーデーマーチ。1日目40km。瀬戸大橋鷲羽山コースを歩いた時の瀬戸内海の光景が忘れられませんでした。そこでもう一度行くことにしたのです。それが東日本大震災のあった311日。それでも翌日1日だけ20km歩きましたが、すぐ東京に戻り空港近くのホテルに宿泊。その翌日上越新幹線で酒田まで来て同地で一泊。さらに翌朝酒田から山形、山形から仙台へと高速バスを乗り継ぎ。自宅に戻ったのは出発から4日目のことでした。

 

 

 

 このようなことから諦めきれず翌年もう一度参加。東松島で津波に遭い亡くなった、中学時代の同級生の遺影を背負って歩きました。自宅に戻った夜。現地で頂いたマスカットの香りがするキャンドルをたいて涙したことが思い出されます。

 

 

 

 昨年は第30回記念大会。30kmコースの新倉敷大橋を歩きました。マスカットぶどう畑の中腹で頂いたマスカットの味が、今も忘れられない思い出のひとつとして残っています。それが、「もはや収穫寸前のマスカットがだめになりました」「瀬戸内海の絶景が昔の様子ではありません」などと豪雨災害のニュースで報じられると、とても心が痛みます。

 

 

 

 被害を受けられた皆様に謹んで災害のお見舞いを申しあげますともに、一日も早い復興をお祈り申しあげます。

 

 

 

三塚 光子